VBAの基礎知識【Access/Excel】

VBAの基礎知識【Access_Excel】 01.VBAの基礎知識
VBAの基礎知識【Access_Excel】

VBAとは、Visual Basic for Applicationと呼ばれる開発言語の略称です。Office製品に搭載されている機能の一つでAccess・Excel・Word等各アプリケーションにそれぞれVBAが用意されています。各アプリケーションのVBAは共通する部分もありますがアプリケーション用にカスタマイズされているため異なる部分もあります。処理を自動化するマクロについてはAccessはExcelのような操作を保存する機能はありません。

モジュールとは

モジュールとは、VBAで作成したプログラム(プロシージャ)を格納する「入れ物(オブジェクト)」です。モジュールは通常宣言セクションとプロシージャで構成されています。
モジュールの種類
モジュールには自由に作成できる「標準モジュール」とフォーム・レポートに関連付けられたさ「フォームモジュール」「レポートモジュール」等が存在します。
◇標準モジュール
標準モジュールは、データベース全体で使用する汎用的なプログラムを格納するモジュールです。
クラスモジュール
クラスを定義するときに使う特別なモジュールです。
◇ブックモジュール(Excel)・シートモジュール(Excel)・フォームモジュール(Excel・Access)・レポートモジュール(Access)
ブックモジュール・シートモジュール・フォームモジュール・レポートモジュールは各オブジェクトに関連付けられたクラスモジュールです。標準モジュールにはないイベントの概念が加わります。イベントにはフォームモジュールであれば「画面を開くとき」「ボタンがクリックされたとき」等があります。

プロシージャとは

プロシージャとは、プログラムが処理を行うための命令を手順としてまとめた、プログラムを構成する最小単位です。モジュールが入れ物だとしたら、プロシージャはその中身ということになります。
プロシージャはSubプロシージャ・Functionプロシージャ・Propertyプロシージャの3種類存在します。Subプロシージャは戻り値が存在せず、Functionプロシージャは戻り値が存在します。また、Subプロシージャはイベントでも使われます。Propertyプロシージャにつきましては発展的な使い方になりますのでここでは割愛します。

オブジェクトとは

オブジェクトとは、VBAから処理の対象となる、アプリケーションの構成要素を指します。例えばフォームやレポートやそれらに配置されるコントロール等の対象物をオブジェクトと呼びます。
オブジェクトはその属性を決める「プロパティ」と動作を表す「メソッド」を持っています。Excelの場合はワークブックやシート等、Accessの場合はフォーム・レポート・テーブル等をオブジェクトと呼びます。例えばAccess「レポート」は、フォームの高さや幅、表題として表示される文字といった属性を持っています。これがプロパティです。また、フォーカスを取得しアクティブにする・最新のデータを表示するといった動作を実行することができます。これがメソッドです。

オブジェクト
Accessの場合、テーブル・クエリ・フォーム等をオブジェクトと呼びます。また、フォーム内のテキストボックスやボタンも同様にオブジェクトと呼びます。
オブジェト
Excelの場合、ワークブック・ワークシート等がオブジェクトとなります。

演算子とは

演算子とは、演算内容を指示するための記号を指します。演算子を使って数値を計算したり、文字列を結合したり、値を代入したりすることができます。
演算子は下記のようなものがあります。

  • 算術:+ – * / Mod \ 等
  • 比較:= < <= > => <> Is Like 等
  • 文字列連結:& +
  • 論理:And Or Not 等
  • 代入:= 等

行継続文字とコメント

行継続文字は半角スペースとアンダーバー「_」の2文字を入力します。行継続文字を入力した後に改行しても1行としてみなされます。
コメントはシングルコーテーション「’」が先頭に記述された行で「’」以降はコメントとなります。

Sub 継続文字とコメント()
    
    'この行はコメントです。
    
    MsgBox "行継続文字を入力した後に" & _
    "文字を改行しても1行としてみなされます。"
    
End Sub

参照設定とは

VBAに存在しない機能を利用することができます。
例えば「Microsoft Scripting Runtime」という機能を参照すると「FileSystemObject」という機能でファイルはフォルダの情報を参照する等の操作をすることが可能になります。

参照設定

AccessVBA入門をご覧の方、次はAccessの画面構成【Access】です。
ExcelVBA入門をご覧の方、次はマクロとVBAです。

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