これまで、SharePointリストの基本的な使い方を学んできました。ここでは、実際にどのような場面でリストが役立つのか、具体的な活用事例をいくつかご紹介します。これらの例を参考に、あなたの仕事にもリストを取り入れてみましょう!
7-1 プロジェクト管理リスト
プロジェクトの進行状況やメンバーのタスクを管理するのに、リストは非常に有効です。
- 列の例:
- タイトル: タスク名(例:企画書作成、資料収集)
- 担当者: ユーザー列で担当者名
- 締切日: 日付と時刻列
- ステータス: 選択肢列(未着手、進行中、完了、一時停止)`
- 優先度: 選択肢列(高、中、低)
- 備考: 複数行テキスト列
- ビューの例:
- 「未完了タスク一覧」(ステータスが「未完了」または「進行中」でフィルター)
- 「担当者別タスク」(担当者でグループ化)
- 「今週のタスク」(締切日が今週中のものでフィルター)
(イメージ:プロジェクトタスクリストの画面。タスク名、担当者、期限、ステータスなどの列が並び、一部のタスクが「進行中」や「完了」になっている)
活用ポイント:
- アラートを設定して、担当タスクの変更や新しいタスク追加を通知する。
- ビューを使い分けて、自分のタスクだけを効率的に確認する。
7-2 問い合わせ管理リスト
お客様や社内からの問い合わせ内容、対応状況を管理するリストです。対応漏れを防ぎ、状況を共有するのに役立ちます。
- 列の例:
- タイトル: 問い合わせ件名(例:〇〇製品の不具合について)
- 問い合わせ元: 一行テキスト(お客様名、部署名)
- 受付日: 日付と時刻列
- 担当者: ユーザー列
- ステータス: 選択肢列(受付中、対応中、解決済み、要確認)
- 問い合わせ内容: 複数行テキスト列
- 対応履歴: 複数行テキスト列
- ビューの例:
- 「未対応問い合わせ」(ステータスが「受付中」でフィルター)
- 「担当者別対応状況」(担当者でグループ化)
- 「今月解決した問い合わせ」(ステータスが「解決済み」かつ受付日が今月のもの)
(イメージ:問い合わせ管理リストの画面。問い合わせ件名、受付日、担当者、ステータスなどが分かりやすく並び、対応状況が視覚的に把握できる)
活用ポイント:
- 新しい問い合わせが追加されたら、担当者にアラートを送信する。
- 「対応履歴」列に追記していくことで、これまでの対応経緯を一覧で確認できるようにする(バージョン履歴も活用)。
7-3 備品管理リスト
会社や部署で所有している備品の情報を管理するリストです。紛失防止や棚卸し作業の効率化に貢献します。
- 列の例:
- タイトル: 備品名(例:ノートPC、プロジェクター)
- 管理番号: 一行テキスト列
- 購入日: 日付と時刻列
- 保管場所: 選択肢列(会議室A、営業部、〇〇さんのデスク)
- 利用者: ユーザー列
- 状態: 選択肢列(良好、修理中、廃棄予定)
- 備考: 複数行テキスト列
- ビューの例:
- 「貸出中の備品」(利用者があるものでフィルター)
- 「保管場所別一覧」(保管場所でグループ化)
- 「修理が必要な備品」(状態が「修理中」でフィルター)
(イメージ:備品管理リストの画面。備品名、管理番号、保管場所、利用者などの列があり、誰が何をどこで使っているかがわかる)
活用ポイント:
- 備品の貸し出しや返却時に、利用者情報を更新する。
- 「状態」列を定期的に確認し、適切なメンテナンスや廃棄の判断に役立てる。
7-4 会議議事録リスト
会議の議事録をSharePointリストで管理することで、検索性を高め、過去の決定事項を簡単に参照できるようになります。
- 列の例:
- タイトル: 会議名/件名(例:定例会議_2023年12月度、〇〇プロジェクト進捗会議)
- 開催日: 日付と時刻列
- 参加者: ユーザー列(複数選択可)
- 会議資料: ハイパーリンク列(関連資料のURLを貼る)
- 決定事項: 複数行テキスト列
- 課題・宿題: 複数行テキスト列
- 次回アクション: 複数行テキスト列
- ビューの例:
- 「最新の会議議事録」(開催日で降順に並べ替え)
- 「未解決の課題がある議事録」(「課題・宿題」列に何らかの文字があるものでフィルター)
- 「参加者別議事録」(参加者でグループ化)
(イメージ:会議議事録リストの画面。会議名、開催日、参加者、決定事項などが一覧で表示され、過去の記録が辿りやすい)
活用ポイント:
- 「決定事項」や「次回アクション」は、後から参照しやすいように簡潔にまとめる。
- 関連する会議資料のURLを「会議資料」列に貼ることで、議事録と資料を紐付けて管理する。
7-5 タスク管理リスト
チームや個人での「やること」を管理する、最も基本的なリスト活用法の一つです。
- 列の例:
- タイトル: タスク名(例:A社への見積もり送付、月次報告書作成)
- 担当者: ユーザー列
- 期日: 日付と時刻列
- ステータス: 選択肢列(未着手、進行中、完了、保留)
- 進捗率: 数値列
- 関連プロジェクト: 一行テキスト列
- ビューの例:
- 「私の今日のタスク」(担当者が自分で、期日が今日、かつステータスが「完了」ではないものでフィルター)
- 「完了したタスク」(ステータスが「完了」でフィルター)
- 「緊急タスク」(優先度列(選択肢列)を追加し、「高」でフィルター)
(イメージ:シンプルなタスク管理リストの画面。タスク名、担当者、期日、ステータスが並んでおり、やるべきことが明確になっている)
活用ポイント:
- 期日が近づいたらアラートを受け取るように設定する。
- Power Automateと連携して、タスクが完了したら自動で担当者に通知を送る(少し進んだ使い方)。
おわりに:SharePointリスト活用の第一歩を踏み出そう!
このガイドを通して、SharePointリストの基本的な使い方から、ちょっと進んだ活用方法、そしていくつかの具体的な活用事例まで、幅広く学んでいただきました。
最初は少し難しく感じるかもしれませんが、実際に手を動かしてリストを作ったり、情報を入れたり、ビューを切り替えたりするうちに、その便利さを実感できるはずです。
SharePointリストは、あなたのアイデア次第でどんな情報でも整理し、チームでの情報共有を劇的に改善できる強力なツールです。今日学んだ知識を活かして、ぜひあなたの仕事やプロジェクトにリストを取り入れてみてください。
これで、あなたはもうSharePointリストの初心者ではありません!このガイドが、あなたの情報整理術を一段レベルアップさせる手助けになれば幸いです。
もっと深く学びたい方は、SharePointの公式ドキュメントや、Power Apps、Power Automateなどの連携ツールについても調べてみると、さらに活用の幅が広がりますよ!
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